自由律句会 幸せます

山頭火の生誕地、防府市発信の句会です

第八回 選句結果 令和五年一月

赤字は特選として選句

 

冬をキャンセルしたいのですが      田中 直心

本当にそう思います!!今年は超寒い!!!!(権代)

みーんなの心の叫びですね。(佐川)

要望を聞いてもらえなくとも、ひとこと言いたい寒さでしたね(葉子)

 

 

 

結露まとってグラスも夏服        葉 子

グラスに露のかたまりが凝り固まり、夏の服になっています。冷たい冬の感じと夏の服が混ざり、冬と夏のバランスが詠まれていて、凄いと思いました。(田中)

 

 

 

最悪の1年が暮れ南天活ける       徳富 ふみ

今年こそは良い年になって欲しいという静かな希望が感じられました。(権代)

昨年はコロナ禍で最悪の一年でしたね(秋山)

南天の凝縮された赤が心にしみます。活ける動作に、作者の強さを感じました。(葉子)

 

 

 

 

 

「ちゃん」付けが少なくなって落葉舞う  権代 祥一

「〜ちゃん」と呼び合える関係、あまりたくさんではないですが、大事にしたいと思いました(葉子)

子供の頃はちゃんをつけて呼ばれるのが嬉しかったですが、そんな心情さえも言ってはいけない時代になるのでしょうか。私の心にも落ち葉が舞っています(佐川)

 

 

酒を断ち紅茶青汁黒酢たしなむ      秋山 白兎

飲み物にこんなにストレートに色の名前がついてたのですね。当たり前に使っていたのですが、目から鱗です。(佐川)

 

 

セキレイの十歩駆けて尾で呼んで     葉 子 

セキレイは、石たたきどり、庭たたきどり、と理解していました、尾呼びどりともいえそうですネ。かわいいですね。(田中)

 

 

後何年生きれるか5年日誌買う       徳富 ふみ

無駄になるかもしれない・・・と思いながらも希望を込めて5年日誌を買った作者の葛藤が伝わりました。(権代)

5年誌や3年誌がある日誌に、後何年生きれるなどの意味が含まれているのを初めて知りました。本屋さんで見たことはありますが、日記は一年ものだと思っていました。後何年など生きるなど考えてもあまり意味がないのではと思っています。(田中)

5年なんてあっという間です。暗い世の中ですが、日常のささやかなキラキラを探して書いてほしいと思います。(佐川)

 

 

 

 

風が吹いてる静寂(しじま)の山頂に立つ  権代 祥一 

静寂(しじま)は、もの音一つせず静まりかえっていることだと理解しています。風が吹いてその音は?と、思いました、しかし山頂は平地と比べれば静寂(しじま)なのですね。(田中)

山頂の澄んだ空気を深呼吸したように、清々しい気持ちになりました。(佐川)

 

 

 

パキパキと息も忘れて栗むき妖怪      葉 子

私も栗好きな家族のために、これでもかと皮をむいていましたが、家族は恐怖に震えていたのかしら、、。栗むき妖怪2号です。(佐川)

 

 

 

山頭火と呑む硬い人だ           田中 直心

不器用で硬いイメージのさんと山頭火さんと呑んでみたいですね。(権代)

 

 

 

松の内に一滴の酒も飲まず         秋山 白兎

今年の誓いは禁酒でしょうか?松の内(7日間〜半月)飲まなかったのですからそのまま断酒をお勧めします。余計なお世話ですね。(田中)

「一滴も」の一言に、緩まない決断力を感じます。(葉子)

 

 

どっちつかずに揺れるパーカーの紐     佐川 智英実

決断を迫られる場面で全く関係のない揺れているパーカーの紐が気になっている作者の心情が表現されていていいなぁと思いました。(権代)

揺れる紐は心の迷いでしょうか?迷った時はそのままにしておくのも一つの手ですヨ。どっちつかずに。(田中)

もどかしいような、むしろバランスを保っているような、、見ている側の気持ちも揺れますね(笑)(葉子)

 

 

辛くても生きるしかなし寿命あれば     徳富 ふみ

辛さを乗り越えて生きようとすれば、寿命を伸ばそうと思うときが来ると思います。

お互い頑張りましょう。(田中)

 

 

片方ずつの似たもの靴下          葉 子

よく分かります。脱いだ時は両方あったはずなのに、どういうわけでしょう。(佐川)

 

 

壁一枚いびきがはじまる一日の終わり   佐川 智英実

襖の向こうから家内の寝息が聴こえて一日が終わります。(秋山)

 

 

 

売れ残ったパンの耳 2割引       権代 祥一

いつも半額シールに反応する私ですが、パンの耳2割引きもついカゴに入れたくなる魅力がありますね。(佐川)

 

 

ジャージャーの耳鳴りと共に年を越す  徳富 ふみ

この次の年越しはジャージャー無しで健康な年をお迎えください。私も健康に気を付けて、頑張ろうと思っています。(田中)

 

 

 

水族館の底に一人 冬の陽光      葉 子

深海を思わせる感じ・・・を水族館で体験できるという印象を持ちました(権代)。

孤独の中に差し込むやさしい光に心が軽くなりました。とても秀逸な句だと思います。(佐川)

 

 

だって疲れた友からの声       田中 直心

本音を話せる友達との語らいがあるから、明日もまた生きていけるのでしょうね(佐川)

(葉子)

 

 

情熱が青春を燃やして還暦      権代 祥一

まだまだ先へ進めそうな、燃え尽きないものを感じました。とても素敵だと思います。(葉子)

 

 

うれしいお知らせです。会員の田中 直心さんがなんと山頭火生誕一四〇年の俳句大会で最優秀賞を受賞しました。田中さんは群妙の富永鳩山先生から毎日、日記代わりに一句を作るアドバイスを素直に実行されていました。そのひたむきさに俳句の神様が動かれたのだと思います。田中さん、おめでとうございます。

 

 

昼の冷麦空の色  田中 直心

 

 

第七回 選句結果 令和四年七月

赤い字は特選として選句

 

 

 

よく耐えた老木の影に寄り添う      佐川智英実

 

はるかな大先輩の息吹を聞くように老大木に触れる感じが伝わります。(権代)

強烈な台風でも通り過ぎたのでしょうか?

老木はそれに耐えました、その影に寄り添いながら作者はご自分を重ねたのではないでしょうか、老木に向かい、「まだまだこれからだよな」と。優しさと強さを感じた句でした。(田中)

寄り添うが作者の優しさを表していて嬉しいです(徳富)

 

 

糟糠の妻が筍湯がく            秋山 白兎

春の恒例でしょうか。湯気と香りと一緒に、記憶に優しく刻まれる句だと思いました。(葉子)

料理は苦手ですが筍のあく抜き作業は大好きです。私も糟糠の妻と言われたい。(佐川)

 

 

 

左に蜘蛛 右にカマキリ 鬼が居座る風景   権代 祥一

我が家も蜘蛛が何匹も同居しています…(徳富)

 

 

ゆっくりでいい ヒバのつぶやき       佐川智英実

ヒバのつぶやきは自分のつぶやきでもある・・・。気持ちをヒバに投影している感じがいいですね。(権代)

枯れて乾いた葉、人生経験の豊富な方が、急ぐなゆっくりでいいよと呟いているような感じがします。

ゆったり、まったり、参りましょうか。(田中)

忘れた頃に誰かに言ってもらいたい一言ですね。(葉子)

 

 

夫亡くし独りの家の広いこと         徳富 ふみ

寡婦となられ寂寞とした情景がよく書けていると思います。(秋山)

心が温まるような、良きお供が現れますように。遠くからですが祈っています。(葉子)

ありありと現在の様子が浮かんできます。飾らずに自分を表現するのは難しい事です。(佐川)

 

 

誰もみな持つ人生に杖       田中 直心

自分の杖は例えばパソコンだったりします。これが無くては人生を歩けないと思います。(権代)

何がその人の支えになっているか、それがあるうちは分からないものだと知った出来事を思い出しました。(葉子)

ほんとうにその通りです。そしてどんなに細くても不格好でも杖があることは幸せですね。(佐川)

 

 

刈り込み過ぎて生垣の皐月が咲かぬ  秋山 白兎

思ったより切りすぎて、、という状況ですね。来年は元気に咲いてくれることを期待します!(葉子)

 

 

鬼の進軍が蟻だったら石を置く    権代 祥一

鬼の進軍がありだったらという発想が奇抜だと思います(秋山)

蟻の行列に石をおく、面白いですね。この句もいいですが、推敲を重ねると凄い句になりそうな伸びしろを感じました。(佐川)

 

 

ふりかえらない燃え続ける蚊取り線香  佐川智英実

蚊取り線香に名を変え、過去を振り返らず懸命に、他人様や家族のために、生きてきた、他に気づかれもせず、目立ったりもせず、人の人生をおもいました、最後は静かに燃え尽きるのに…………..それでいいんですね。(田中)

じりじりとゆっくり灰になっていく様子が、前向きに捉えられていて新鮮でした。(葉子)

 

 

ヒトヒト陽ピカピカ花瓶       田中 直心

カタカナで詠む楽しさを感じました。音が耳と目に残りますね。(葉子)

 

 

義母死にて夫も死にて我一人     徳富 ふみ

お義母様、旦那様を失い、心中お察し申し上げます。「我一人」の言葉の中に、これからはどうしようと言う気持ちが去来していることと思いました。それなのに気丈にも投句をされ、強さを感じます。

たとえ虚勢でも構いません、強く生きてください。でも時には友人なども頼ってください。まだ、貴方の人生はこれからだと思います。(田中)

 

 

ひまわりの灼けたうなじに夕立よ    葉子

強い陽を浴びて、灼けたうなじを、夕立が慰めています。ありがとう夕立ち、でしょうか?

外で働いていて陽に焼け、真っ黒になっていた生前の父を思い出しました。(田中)

うつむくヒマワリの花をささえるところはたしかに首のようですね。ジリジリと灼熱の太陽の音が聞こえてくるようです。(佐川)

酷暑ですから夕立はひまわりも喜びですね(徳富)

夕暮れて雨色かわる駐車場  田中 直心

光と色の強さが感じられて、夕暮れの逆光と雨を思い浮かべました。(葉子)

 

 

帰り待つ野良猫なれど家族なり 徳富 ふみ

家族だと、野良猫の帰りを待っている、作者の優しさが素敵です。帰って来るかの気持ちをどこかに持ちながら。

野良猫は、別の大事なものと置き換えられますね。(田中)

諦めずに待ってくれていることが、待たれる側にとっても幸せかもしれない・・と思えてくる句でした。(葉子)

 

 

石のような言葉噛んで飲む   葉子

石のような言葉とは、味もそっけもない言葉ということなのか?解らないところに一句の魅力がある。(秋山)

不味い酒でしょうか?でもそんな夜もあるかも。(権代)

優しい作者に、だいぶ甘えている人物がいるようですね。そっと吹き出して、水洗トイレに流してしまって下さい。(佐川)

 

 

鬼たちよ 臆病になる勇気を忘れるな 権代 祥一

鬼が何を恐れるかをじっくり考えたくなりました。(葉子)

 

 

父と呑みたい月暖簾        田中 直心

酒は止めてしまったけれど、親父が生きてたら呑んで聞いてみたいことが山ほどあります。この歳になったから聞けることがたくさんあるのに親父はいない・・・。(権代)

月暖簾いいですね、釣りバカ日誌のワンシーンのような温かい句です。(佐川)

 

 

おめかしの妻が姿見はみだしてをる 秋山 白兎

たいへんに微笑ましくて、ほっこりした気持ちになります。奥様を眺める作者の顔も鏡に映っているのではないでしょうか。(佐川)

 どんな年代も愛らしさを添えてくれる、「おめかし」って素敵な言葉ですね。(葉子)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六回 選句結果 令和四年四月

句碑へしみいる故郷(ふるさと)の水       佐川智英実

自然と人と時間とが、少しずつ混ざり合っていくような作品だと思いました。(葉子) 

         

立ち話の横をそっとゆく冬       葉 子

知人と出会し暖かい話しをしている中冷たい風が吹く良くない話題か(荻島)       

そっとゆく冬の、”そっとゆく”、が、すきです。春になったねと、立ち話の横で、まだいたことが、

バレないように去っていく感じ、冬が「すみません」と言っているようです。(田中)

 

 

明かりを消して月が帰ろうとしている  荻島 架人

視点の置所を変えた表現・・・これがすばらしいと思いました。(権代)

月が手を伸ばし照明のヒモをひっぱている様子が浮かんできました。「帰ろうとしている」が上手いですね。(佐川)

月が帰るとき、明かりを消すのは雲でしょうか、明かりを消して帰る月の律儀さも感じました。(田中)

     

 

雛壇が無いあの場所に         田中 直心

遠い日のことを思っているのでしょうか、懐かしさも寂しさも感じる句だと思いました(葉子)

          

 

貧しいながらも気ままに暮らす        秋山 白兎

貧しさには、いろいろな貧しさがあると思います、もし失礼ながらこの句の貧しさが金銭的なことであれば、気ままに暮らせるゆとりが感じられて、決して貧しくないのではないでしょうか。(田中) 

(葉子)   

  

 

昨日死に今日生まれを繰り返して還暦     権代 祥一

(葉子)   

 

          

片隅に物言わぬ春の花            荻島 架人

沈黙の春という名著がありましたが、なんか切なさが出ていていいなぁと思いました。(権代)

 

          

石積も崩れる21世紀の暴力         権代 祥一       

いつの世も暴力は許されません、ましてや国と国との喧嘩沙汰、人間同士の殺し合い、許せないと思っています。(田中) 

(葉子)

 

 

もう摘みに来たとつくし達          葉 子

もう少し春を感じたいつくしの気持ちだが、人はつくしで春を感じる (荻島)

きっとそう言ってそうだと思わせられる感じが面白いと思いました。(権代)           

 

 

出て行くぞワクチン済んだ啓蟄の虫      田中 直心    

「ワクチン打って三密にダイブだ!」って感じですよね?(権代)

(葉子)

 

 

県境いつの日からか立ちつくす猫      佐川智英実

立ち尽くしている猫は、行く場所を決めかねているのか、何かを偵察しているのか、いずれにしても、私たち人間は進まねばならないと思います。(田中)

 

     

自分のために生くしか無いね        田中 直心

今までのこともこれからのことも、大切に、一句ずつ書き留めていかれることを願っています。(葉子)

行くが生くになっているんでしょうか? 生きなきゃ行けませんから・・・。(権代)

納得いかないことも、結局は自分のためだったのかと思うとふに落ちます。(佐川)

 

      

手相は生まれつき糞握りである       秋山 白兎

糞(握り)と聞くと、不思議と見てみたくなりますね(笑)初めて聞く言葉でした(葉子)      

何十年かぶりに糞握りという言葉に触れました。子供の頃、自分は百握りだと自慢する友達を憎々しく思い、糞握りの自分の手相を眺めては、ため息をついたものでした。(佐川)

 

 

うぐいすも練習中小春はもう春       権代 祥一

若いうぐいすは泣くのが下手なそうだ。上手に泣ければ誰も待つ暖かい(荻島)

 

 

思い出話がすすけた記憶連れて来た     葉 子

思い出話の中で更に一つのエピソードにたどり着いたということですね。私も話をしているうちに忘れていたこと思い出すことがしばしばあります。(秋山)

 

     

並んで並んでランドセル          葉 子

体と比べても、大きく見えるようなランドセルを背負い、みんな並んで、学校に行くかわいい景が見えてきます。おはようと挨拶してくれそうです。(田中) 

小さい体で背負う大きなランドセル。子供はいつの時代も健気ですね。(佐川)

売り場に並ぶランドセルを想像できるし、黄色い帽子を被った小学生でもいいし、いろいろと想像が広がっていいなぁと思いました。(権代)      

 

 

ビー玉ごろごろ思考の果てまで     佐川智恵美

ビー玉をころがしながらぼんやりと考え事をしている情景が見えた気がします。(権代)

       

          

友は旅立つまだ青い空         佐川智英実

若いのに逝ってしまった友人を青い空で表現されているのでしょうか?残念な状況ですが良い句だと思いました。(権代)

(葉子) 

 

 

桜が散る小川をまたぐ              権代 祥一

きれいな風景が描かれていると思いました。(秋山)

小川をまたぐ花筏とは使わず、またぐと表現したのは作者の感性はいい(荻島)

とても素直な表現で無駄がなく、余韻の残る良い句ですね。(佐川)

 

 

細くても傍に置く影          荻島 架人

難解な句意だと思いました。細い太いは体形でしょうか?傍に置く影は伴侶のことでしょうか?種明かしが楽しみです。(秋山)

細くてもそこに在って、寄り添っている様子が感じられます。(葉子)

            

 

つぼみ数えた指先に明日の匂い             葉子

指先で、数えたほどの蕾の数、明日の匂いが好きです。たくさんのこれからの開花を期待しています。(田中)

明日咲いた時の匂いを今感じているという明日にタイムトラベルした想像が表現されていて面白いと思いました。(権代)

丁寧に暮らす様子が感じられ素敵です。天と迷いました(佐川)

つぼみに開花する夢か願い事かその思いが伝わってくる(荻島)

 

 

お茶一杯で見える山麓からの絶景            権代 祥一                                                                    防府には大平山というさつきの花が美しい山があります。海からの風に吹かれながら持参したコーヒーを飲んだ日のことがありありと浮かんできました。(佐川)

 

 

おめでとうが届かず一人で帰る             権代 祥一

あえない悲しさが伝わってくる(荻島)

 

 

 

最近、しりあいから俳句のことを聞かれたのですが、話をしていくと、なんと!ひいおじいさんが俳人で句集を出していた事が、最近になってわかったそうです。すこし前までは、俳句の話しをしてもまったく興味のない様子でしたが、一転してとても誇らしい様子でした。皆さんが何気なく作った句も、数十年後には子孫を励ましているかもしれませんね。   佐川 智英実

第五回 選句結果 令和四年二月

煮麺に平手打ちされた声を聞く      葉 子 

いきおいよくすすった麺が顔にぶつかって熱いやら汁がつくやら、てんやわんやですね。平手打ちという表現が愉快で手打ち麺も連想されて、気になる句です。(佐川)

 

 

虫歯のうろに福豆はさまる        秋山 白兎

痛い虫歯に福豆がはさまる。痛さを福に変える気持ちの持ち方を感じさせる(荻島)

なんともぴったりとはまってしまったのですね。かわいい福豆の仕業とはいえ、その痛み、お察しします。(葉子)

 

 

七十二候の今日はいつ          権代 祥一

七十二ともなると気付く間もなく過ぎていきそうですね。細かい季節の歩みに興味が湧きました。(葉子)

 

 

誰もいない這って水を飲む        荻島 架人

場景は正確に解りませんが・・・工事現場や登山の時には山の中の沢水などは首を伸ばして直接呑みました(秋山)

歩くのも辛い状況がうかがえます。その中での一歩一歩が記憶に濃く刻まれそうです。(葉子)

(徳富)

 

箱根の剣を上りて降りて掴む栄冠     田中 美太

歩くのも辛い状況がうかがえます。その中での一歩一歩が記憶に濃く刻まれそうです。(葉子)

 

 

荒れ庭に蝋梅の花ひっそりと咲く     徳富 ふみ

手入れが苦手なのでトホホな我家の庭ですが、律儀に咲いている花に心癒やされたり感心したりしています。(佐川)

一本の静かな存在を感じられる句だと思いました。(葉子)

 

 

おどろきやすく戻る巻き尺        佐川 智英実

これわかります!!スチール製のキンキン声が聞こえてきそうな騒がしいヤツですよね。(権代)

確かにスチール製の巻尺が戻るスピードと音には、びっくりするときがあります。何を図っていたのでしょう?(田中)

ビクッとして勢いよく引っ込んでしまう様子に、何となく親近感がわきました。(葉子)

 

 

孫の笑顔に貫禄も見る          田中 美太

子供の成長も嬉しいが、孫はもっと嬉しく貫禄で、見守る優しさがあふれる(荻島)

3つ子の魂百まで、楽しみですね。幸せのお裾分けをもらいました。(佐川)

 

淋しさひっくり返して砂時計       葉 子

なるほど・・・って思える面白い表現だと思いました。往復のさびしさは2倍になるような切なさも感じました。(権代)

砂時計は繰り返し時を待つ繰り返し淋しさを流して忘れるそんな場面を想像する(荻島) 

砂時計を使い淋しさを何とか消し去りたいのですね、砂時計を使ったのがより淋しそうです。(田中)

(徳富)

 

 

湯気立つ飯へ大寒のたまご溶く      秋山 白兎 

鮮やかな黄身の色がいっそう際立って、目にしみるようです(葉子)

 

 

 

あかり窓の月はもうすぐ満月       荻島 架人

満月が近い月がゆっくりと動いていく、静かで少し楽しみな様子が感じられます。(葉子)

 

 

ほんとの気持ちは逆さまこうもり     佐川 智英実

逆さに止まってるこうもりで自分のアンビバレントな気持ちを表現してるんですかね・・・?しかも黒い姿だから余計に黒い気持ちが表現される感じ・・・。怖いけどいいと思いました。(権代)

正直に言えない事は沢山ある逆さのこうもりと例えたのは発想が旨い(荻島)

 

 

寒すずめ待つ金網にからっ風       葉 子

何を待っているのか、金網でより寒さが強調される(荻島)

 

 

臍もそびらも焚火にあぶる        秋山 白兎

焚き火の前であっち向きこっち向き、冬が来たなと感じますね。(葉子)

 

 

通い猫が来なくなり心に穴が空く     徳富 ふみ

私も同じ経験があります。元気でいてくれることを祈ります。(葉子)

 

 

陽さす斜めに正月葬儀涙の場       田中 美太

どうか、悲しみが少しでも癒えていきますように。また新しい句を詠まれていってくださいね。(葉子)

 

 

達成感の山頂で一人乾杯         権代 祥一  

目標とする事を成し遂げる嬉しさを感じ一人で乾杯は自分へのご褒美では(荻島)

とても気持ちのよい句で、素直さに好感をもちました(佐川)

 

 

閉めた扉が靴音を奪っていく       荻島 架人

靴音さえも去っていく惜しみをドアが閉まってかき消す。けど、締まらないで!っていう作者の叫びが聞こえてきそう。(権代)

閉めた扉は、家と外の境の扉だと思います。そこを閉めても最初のうちは靴音がします、そしてその音がだんだん聞こえなくなっています、それもたくさんの人の靴音でなく一人の靴音でだんだん聞こえなくなっていきます。去って行く人の靴音の小さくなるのを扉のせいにして、辛さ寂しさを耐えています。(田中)

 

 

節分の夜は肥った赤鬼となる       秋山 白兎   

家族の仲の良さや、風習を大切に続けている作者の真面目さが感じられます。(佐川)

 

 

 

菜の花の色をひとり分ください      荻島 架人

最近、生協から食材を配達してもらっていますが花菜をお浸しにしています。(秋山)

「色を一人分」・・・この詩的な表現に一本!と背負投げが決まったような感じがしました!!(権代)

一面の黄色、分けてもらいたくなりますね。(葉子)

菜の花の遠慮がちに咲く様子が浮かんできました。たいへんに詩的で美しい句ですね。(佐川)

 


赤い実ふたつ雪だるまのさようなら    佐川 智英実

赤い実は雪だるまの目でしょうか、見送る視線を感じます。(葉子)

 

 

 

もらない雪が夕陽に舞う        権代 祥一

静岡でも山間部では積雪がありましたが、私が住んでいる桜町では風花が舞っただけでした。(秋山)

「積もらない雪」にひかれました。淋しいですが、見ていたくなる情景ですね。(葉子)

 

つましい暮らしの干し菜を刻む      秋山 白兎

無駄のない暮らしの中にある、心地よい緊張感のようなものを感じます。とても魅力的です。(葉子) (徳富)

 

 

切れのいい包丁で盛る小さな夕餉     荻島 架人

きっと新鮮な魚のお刺身だったりするんだろうなぁ・・・と想像するだけで生唾が出てきます。お腹がすきました!(権代)

 

 

5年ぶりに孫が来て喜び爆発死の近い夫  徳富 ふみ

(葉子)

 

 

浜千鳥の交差点で立ち止まる       葉 子

浜千鳥は、浜辺につけた足跡の意味でしょうか、浜辺に書いた交差点で、波が消してくれるまで立ち止まっているのでしょうか?(田中)

 

 

 

 

葉子さんの「つぼみ数えた指先に明日の匂い」が、みごとふるさと館の俳句大会で入選されました。

おめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

当句会のモットーは、「句が出来て幸せます」です。また楽しく作句していきましょう。

 

 

 

第四回 選句結果 令和三年月十二月 

赤字は特選として選句

 

今日は鼻歌も浮かばない小春                 葉子

暖かい春の日なのに鼻歌も出ない、何を考えていますか?(田中)

 

 

 

隕石かなたから恋は落ちるもの                佐川 智英実

隕石のような恋!!凄まじいエネルギーを感じる恋ですが、そんな恋は冷めやすいとも言いますので、結末が気になります。(権代)

大気中で燃え尽きないで落ちて来るのが隕石、恋も燃え尽きないでいて欲しいと思います。(田中)

隕石と恋が合わさったところが衝撃的です。(葉子)

 

 

 

さてどうしよう雨のふる                   田中 美太

不意の雨か、或いは出かける予定があっての雨なのか、何れにしても悩ましい雨です。(秋山)

私も自転車しかないので雨の日は予定変更を余技なくされます(徳富)

 

 

 

満月になった身体が三日月にならない              権代 祥一

(荻島)

 

 

 

焼き藷(いも)一つの情けを蒙(こうむ)る              秋山 白兎

図らずももらってしまったものは食べるか・・・・って感じでしょうか?屁をふってもそれは自分の責任じゃないよーって開き直ってる感じがしました(権代)   

(田中)(荻島)

 

 

 

どうしよう私があなたに壊されていく             荻島 架人 

似たような思いを持った事があります。(徳富) 

 

 

 

 

忘れたいけど無理だけど 逢いには行けん          田中 美太

堂々巡りの気持ちがもどかしいです。(葉子)

 

 

 

大うそつきと知らずに叱られる                葉子  

叱られた相手が大噓つきだったと理解したが、そうしたことはしばしば経験がある。(秋山)

とても奥深い句、天にしようか悩みました。マイナスの出来事もこんなふうにユーモアある句にしてしまう作者の強を感じます。(佐川)

 

 

 

どん底より下がある事を知る                 徳富 ふみ 

どん底は最悪の底の底のこと、それより下を知ったあなたはある意味すごい、這い上がってきて下さい(田中) 

 

 

 

過去をみおくり夜を急ぐ                   荻島 架人

何かを忘れようと、眠りの中へ逃げていくのでしょうか?朝が来たら、前を向いて歩いて行きましょう(秋山)

振り返らず一人足早に進んでいく様子が浮かびました。(葉子)

 

 

 

最後のバナナがひとりぼっち                佐川 智英実

バナナを自分に投影して擬人化されているのでしょうか?残された黒い斑点の浮き出た黄色いバナナを容易に想像できました。(権代)

傷があるから残ったのか。かわいそうに思う(荻島) 

 

 

 

少し熱あり葛湯を溶く                   秋山 白兎

とろりとした葛湯のやさしさが伝わってきました。風邪のひき始めに頼れるものがあるって大事ですね。(葉子)

 

 

 

夕暮れの残り火と影を送る駅                葉子 

残り火が心に残り、影を送るが乗客を想像させる(荻島) 

 

 

 

 

地域一斉清掃でふるさとの絆を垣間見る           権代 祥一

地域の絆は大切です。良い故郷ですね。(田中)

 

 

大空からの手紙くれよ気にするな              田中 美太

どこまでも広い空からのたった一言。届いてほしいです。(葉子)

 

 

 

淋しさがもれないように布団をかける            荻島 架人 

周囲にさとられないように布団を被って咽び泣く・・・そんな感じですか?「淋しさがもれない」という表現がいいなぁーと思いました。(権代)

なんとなく分かる句です(徳富)

 

 

 

独りの鍋の豆腐踊りだす                  秋山 白兎  

自分も一人で鍋をしますが、その観察力がいいなぁーと思いました。(権代)

一人鍋のお供のようでかわいいですね。(葉子)

日常のささやかな幸せ、この連続が生きることだと改めて思いました。(佐川)     (荻島)

 

 

 

はなれとうない串だんご                  佐川 智英実

たとえが面白く気持ちが理解できる(荻島)

きっと、できたてで、ねばっているんだろうなぁ・・・三兄弟は仲がいいんですね。(権代)

団子三兄弟の歌がありました、兄弟愛を思いました、離れたくないものです(田中)

なんて愛らしいんでしょう。(葉子) 

 

 

 

寝たきりの母をまねて月を見る               荻島 架人 

母親の気持ちを慮る作者の優しい目線が表現されていて感動しました!!(権代)

お母様とお二人で、介護中なら、喜ばれていますよ。もし、失礼ながらお母様のことを思い出して、月を見ているのでしょうか?悲しくなっているのでしょうか?いずれにしても、切なさが伝わってきます。私も介護の経験を、父・母ともに経験しています。(田中)

山頭火大親友である俳人、木村緑平とかさなります。切なくて美しい句です。(佐川)

(秋山)

 

 

 

ポケットの煙草がしぐれに湿る             秋山 白兎

昔、煙草を吸ってた頃、そんなことがあったなぁ・・・と思い出しました。(権代)

 

 

 

ゆっくりしようただひとりあたたかく           田中 美太

年の暮れだからでしょうか、心にしみます。ペース配分が出来ずに、疲れてホットカーペットから起き上がれない自分に言いたいです。(佐川)

私もいずれ独り暮らしになりますがひとりでも気持ち温かくのんびり出来たら幸せな日々かな?と思います(徳富)    (秋山)(葉子)

 

 

 

野良猫の命預かり餌をやる                徳富 ふみ 

野良ネコに対する哀れみ優しい気持ちが素直に表れています。(秋山)

命預かりに作者の責任感の強さを感じます。食品の値上がりもあり、人も猫もいきづらい世の中です。(佐川)

もう飼い猫です。同じ釜の飯です。責任持って飼わねば、命大切です。(田中)    (荻島)

 

 

 

日影も日向もない病院のベッド              荻島 架人

「絶望という名の病院」・・・という自分の昔の句を思い出しました。その反対で「希望という名の病院」もあるわけで、この病院はどちらでしょう?絶望と希望の中間で「不安という名の病院」でしょうか?そんな感じがしました。(権代)

 

 

 

ペコリンとお辞儀するペコリン頭             権代 祥一

自虐にも受け取れますが、ペコリンが愉快です。頭を下げる素直さも大切だし、下げすぎも良くないしで加減が難しいですね。(佐川)

 

 

 

 

第三回 選句結果 令和三年十月

(赤字は特選)

 

柿の色がひとつ青い空                荻島 架人

木守柿でしょうか?晩秋の風景ですね。(秋山)

絵になる美しさがこちらでも再現されます!(権代)

柿の木の上に広がる青い空が浮かびます(徳富)

なつかしいふるさとの情景を思い出しました(佐川)

柿のオレンジ一つ、秋も終わり頃の青空の広さ、冷たい空気の中どちらも見ていたくなるような句だと思いました(葉子)

 

 

 

陽の当たる植え込みの影病の待合                               田中 美太

待合室からみる植え込みはきれいに刈られていますが冷たく感じます。名前を呼ばれるまでの不安で乾いた時間がうまく表現されていて、共感しました。(佐川)

ゆっくりと時間が流れる中、一言で言い表せない気持ちがそこで漂っているようで、印象的でした。(葉子)

 

 

 

母の背中が遠くかげろう               佐川 智英実

もう母は亡くなりましたが、なんだか気持ちが惹き付けられました(徳富)  

            

 

 

刈って刈って喉が乾いて炭酸             権代 祥一

草刈りだと思います、達成感を感じ、喉を潤す炭酸を飲んでいるんですね。(田中)

           

 

 

犬に隠れて銅鑼焼きを食ふ              秋山 白兎

これ、笑えました!!で、なんか気持ちも伝わってくるから更に面白い!!おそらく犬は見えなくても匂いで勘づいているから、頭隠して尻隠さずみたいな滑稽さがあります。天にするかどうか迷いました。(権代)

堂々と味わえなくて残念なような、逆にそこが癖になるような。。。常習化しそうですね(笑)相手が犬、というところがまたいいですね!(葉子)

 

 

他人のため生きた夫なれど余命宣告            徳富 ふみ

(荻島)     

 

 

波消えた田にすずめ降る秋               葉子

(荻島) 

 

 

気分は朝から低気圧 頭痛、腹痛、強風雨         権代 祥一

こんな状況ですが、全部投げ出して踊りたくなるようなリズムが。。頭の中でリピートしそうです。(葉子)

 

 


親不孝の夜爪を剪る                  秋山 白兎 

もう両親は他界しているので、開き直って私も昼夜を問わず揃っています。この開き直りの後ろ側に悔恨懺悔があるように感じました。(権代)

 

 

 

僕の頭に学びの風の吹かしたい             田中 美太 

学びの風という言葉がいいですね。私の頭にも吹いてほしいな。(佐川)

 

 

 

ふたり薄笑い朝のコーヒー               荻島 架人

初めての夜の情熱の営みから冷めた二人が昨夜を思い出して薄笑いをするという感じ?・・・を勝手に妄想しちゃいました!(笑)(権代)

 

 

蜘蛛もしかめっ面よ城破られて              葉子

蜘蛛の顔が解るようです、城をやられた彼らは直ぐ城を構築するはずです。私は以前、夜勤時に会社の灯の蜘蛛の巣を掃除して回ったことがあります。蜘蛛の城はまた出来る筈です、ご、注意あれ。(田中)

我が家の庭もあちこちに蜘蛛の立派な巣が張られてて洗濯物干しに行く度破ってしまい申し訳ないのでくぐって出来るだけ破らないように気をつけています。(徳富)

           

 

 

しのぶ玉の風鈴は祖霊が鳴らす              秋山 白兎

しのぶ玉がわからずに調べてあー、と納得しました。田舎の親戚の家で、一体これはなんだろうと見上げていたものでした。(佐川)    (荻島)

        

 

 

六日目の数独埋めきった母の電話             葉子

お母様の気力と、やったよ!の連絡、すごいと思います、六日間です、私ならギブアップよ。(田中)

他人にとってどうでもいいような嬉しかったことを自分も子どもにLINEですぐに報告しちゃいますのでこの気持はよくわかります!!(権代)

 

 

こけしそれぞれの顔でお出迎え              佐川 智英実

(荻島)  

 

 

38年待ちし亡義父の元に義母  行く            徳富 ふみ

38年という年月、お義母さまを支えるのは並大抵ではなかったと思いますが、その後の天国の二人に思いを馳せる優しさにため息がこぼれます。(佐川)

 

 

スズメ鳴く雨のむこう                  佐川 智英実    

短律ですが情景が書けていると思います。(秋山)

雨宿りしている雀が軒下で会話を楽しんでる絵が想像できました。(権代)

 

 

忘れられて孤独より寂しい                権代 祥一

こちらは知らない人ではないのだが相手は忘れている。これは寂しいですね。(秋山)

私にはプライドが邪魔をしてとても出来ない句です。作者の素直さが羨ましい。(佐川)             

人の記憶からなくなるほど寂しい事はない思いが伝わってくる(荻島)

 

        

咲くより蕾の快感                    荻島 架人 

明日を想像するワクワク感は咲いてしまった喜びに勝ると私も思います!!(権代)

蕾にしかない魅力が「快感」の二字に凝縮されているところ、すっきりと言い切っている感じも素敵だと思いました。(葉子)

 

 

立ち止まるためほどけた靴紐               佐川 智英実

何をするにもほどけていないかもう一回見直し、そのつど確認していく前向きな句だと思います(荻島) 

 

 

女の愚痴が酒臭い                    秋山 白兎         

愚痴る前に、自分を正しなさい!!ってそこにいたら説教して喧嘩になるかも。・・・いなくてよかった。笑(権代)

 

 

洗っても洗っても残る穢れを諦める            権代 祥一

穢れが単なる汚れではなくて何か心に引っかかる穢れなんだと受け止めました。(秋山)

果たして残っているのは穢れでしょうか?洗っても落ちないものは誇りだと思うようにしています。(田中)

どうしようもない欠点を、少し離れて見られるような、肩の力を抜かせてくれる句だと思いました。(葉子)         

 

 

今日はパイナップル缶を開ける日にする          権代 祥一

いくつになってもフルーツ缶を開ける瞬間はうれしいものです。黄色い丸い輪っかは自分への丸ですね。(佐川)

(市広報掲載)

 

 

 

7月に逝去されましたズッコケ三人組の作者、那須正幹先生は自由律俳句も作られていました。

先生は、「100句つくれば読める句が1句はあるから、それでいいんだよ」と

おっしゃっていました。

句会の参加はプレッシャーになっる方もいらしゃいますが、こちらの句会のモットーは「句が出来て幸せます」です。肩の力を抜いて、また作句していきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

第15回防府市民自由律俳句大会(183人応募)で当会員2名が受賞されました。おめでとうございます。

 

喜びを話しても独り言 窓を開ける    権代 祥一

 

壁の余白によりかかる午後        佐川 智英

 

 

 

 

自由律俳句協会のホームページの結社一覧に、当句会を掲載していただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回締め切りは12月10日です。